洞川らしさ、洞川の良さを大切にしていくために……

洞川温泉ほのぼのまちづくり協議会
会長:紀埜弘道

平素は、観光協会の活動にご理解ご協力を賜り厚くお礼申し上げます。

さて近年、洞川を訪れる観光客の客層には、山上参り客の激減と家族連れ若年層の一般客の増加という大きな変化がみられます。従来の山上参り客の増加が望むとともに、一般客の増加を確実にしていくために、洞川に既存する潜在的魅力を見直し、掘り起こし、整備していくことが不可欠な状況といえます。

また、大峯山を中心に生活をしてきた洞川区民にとって山上参り客の減少はたいへん寂しい想いで、以前の賑わいを期待する声も地域として大きいものがあります。

このような現状を検討し実現していくために、観光協会を中心に地域の各種団体そして村行政が一体となったまちづくり協議会の設立を考えました。

協議会設立にあたって、つぎのような基本的な考えを持ちました。

古くから洞川は、修験道の聖地大峯山の登山口として栄えてきました。また、豊かな自然のなかで純粋に修行を行う場として神秘的な雰囲気も感じられる所といえます。この洞川の地が持つ普遍的、潜在的な魅力、すなわち洞川の歴史性・自然性・神秘性を大切にしたまちづくリを考えていきます。

また、名水百選に選ばれているようにきれいな水や空気、自然の豊かさを大切にしながら、さらにその自然を活かしたまちづくりにもしていきたいと考えています。

一方、洞川区民の皆様のご意見を大事にして進めていくことが、主産業である観光の振興を図ること、引いては洞川区全体の繁栄につながることと考えています。他地域にはない「洞川らしさ」「洞川のよさ」を今一度洞川区民全体で考えていくよい機会にしていきたいと考えています。

写真:洞川には古くから山上参りの人々を受け入れてきた旅館が建ち並びます

最近、景観についての報道や記事をよく見かけます。国も、景観を守るために法律を整備してきています。豊かな自然に囲まれ素朴な佇まいの洞川を、つぎの世代に引き継いでいくために、景観について考えていきたいと思っています。

景観とは……
その土地にまつわる自然、そこで営まれた暮らし、それが歴史を重ねるにつれ「地域の遺伝子」となって人々に受け継がれるようになる。その遺伝子が、形となって目にみえるようになった風景が景観である。
日本の景観は
日本では、『調和』をキーワードとして景観を考えてきた。無駄をなくした民家の軒並み、人々は行き来を楽しみつつ、樹木や草花などの自然・農の風景がその間に入り込み、その多様性を巧みに調和に導いた。
なぜ今「景観」なのか
高度成長によって果たして幸福になったのかと疑問に思う。人々は、最近になって、時間が、それも自分のための時間が人生の宝であると思うようになってきている。それは、目的が明確であって、楽しみと学びが複合化した観光へとつながっていく。団体ではなく、親しいもの同士が、目的を明確にして、訪れるターゲットを絞り込んで観光する。とりわけ、地方への観光は、そうした傾向が主流になりつつある。
国の政策は
それまでの経済の強さを基軸にした国づくりから、社会的熟度の象徴としての景観を重視した国づくりへと大きく方向転換をさせてきている。
まとめると
自分たちが暮らす地域を、住民と行政が一体となって、その土地の「らしさ」を発掘し、地域景観として再構築し、磨き光らせる手立てを講ずることが、訪れる人だけでなく、そこに暮らす人たちそのものを幸せにする。
[涌井史郎:〈かんぽ資金〉2004.11月号より]

景観が見直されてきている今、洞川の持つよさを再認識し、他にはない独自の観光地としての道を歩むよい機会といえます。

まちづくり協議会では、これからの洞川の可能性を区民のみなさまとともに考え模索していきたいと思っています。今後も、ご協力をよろしくお願いします。

会長 紀埜弘道
副会長 花谷芳春
角谷 光
会計 花谷智樹
監査 銭谷龍平
庶務 花谷芳春
久保達治
委員 洞川行政区
洞川財産区
龍泉寺
車谷健三
西浦則道
オブザーバー 山村高淑(京都嵯峨芸術大学)
藤木庸介(京都嵯峨芸術大学)
幸家大郎(幸家大郎建築研究所)
天川村役場 地域政策課
観光農林課
建設環境衛生課